計算ミスが多い小学生への対処法|ケアレスミスが減る5つの習慣と親の声かけ

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テストが返ってきて、答案を見ると赤が並んでいる。でも中身をよく見ると、解き方は分かっているのに答えだけがずれている——。この「計算ミスが多い」というお悩みは、学年を問わずよく聞きます。
つい「ちゃんと見直しなさい」「集中して」と言ってしまいますが、私自身、そう言ったところで次のテストも同じだった経験があります。というのも、子どもは「見直し」のやり方を教わっていないことが多いからです。ここでは、計算ミスを「性格の問題」から「手順の問題」に置きかえて、家庭でできる工夫を親目線でまとめました。

「不注意だから」で片づけると、対策が打てなくなる

計算ミスを「うちの子は不注意だから」と説明してしまうと、そこで話が終わってしまいます。性格は変えられないので、打つ手がなくなるからです。
そこで、ミスを「どこで起きたか」で分類してみてください。写し間違い、繰り上がり・繰り下がりの抜け、符号の見落とし、単位の書き忘れ、問題文の読み違い。並べてみると、その子のミスは驚くほど同じ場所に集中していることが多いです。ばらばらに見えていたものが一つの癖だと分かれば、対策は一気に具体的になります。

①「見直し」を具体的な動作に言いかえる

「見直しなさい」は、大人が思うより抽象的な指示です。子どもは同じ手順でもう一度なぞるだけになり、同じ勘違いを繰り返します。
そこで、見直しを動作に分解して伝えます。たとえば「答えを問題文に戻して入れてみる」「単位が書いてあるか指でさして確認する」「筆算の繰り上がりの数字が残っているか見る」。やることが一つに決まっていると、子どもは動けます。

② 途中式を消させない

ノートを消しゴムできれいにしてしまう子は少なくありません。ですが途中式が消えていると、どこで間違えたのかを本人も親も追えなくなります
「間違いは残しておいたほうが得」と伝え、消さずに横に書き直す形にすると、見直しの材料が手元に残ります。これは中学以降の数学でもそのまま効いてくる習慣だと言われます。

③ 字の大きさと余白を疑う

意外に多いのが、自分の書いた字を読み違えているケースです。0と6、1と7、9と4。小さく詰めて書くほど起こりやすくなります。
マス目の大きいノートに変える、筆算のときだけ一行あける、といった物理的な調整だけでミスが減ることがあります。机まわりの環境も同じで、狭い場所で腕が窮屈だと字は乱れます。詳しくは集中が続く机まわりの整え方もあわせてご覧ください。

④ 「速さ」を目標にしない時間をつくる

計算はどうしても速さを競いがちです。ですが、急がせるほどミスは増えます。
おすすめは、1日5問だけ「時間は測らない、全問正解だけを目指す」枠をつくること。量ではなく精度だけを見る時間があると、「正確に解く感覚」が育ちやすいと言われます。逆に時間感覚を身につけたい場面では、残り時間が目に見える道具が助けになります(時っ感タイマーのレビュー)。

⑤ 親は丸つけをせず「どこで間違えた?」と聞く

親が丸つけをして間違いを指摘すると、子どもは「気づく」という一番大事な作業を体験できません
丸つけは本人にやってもらい、親は「どこで間違えたと思う?」とだけ聞く。答えが出てこなければ一緒に探す。手間はかかりますが、ここを渡してしまうほうが長い目では早いと感じています。

ドリル選びで変わることもあります

計算ミスが多い時期に、いきなり難しい問題集へ進むと、ミスが「できない」に見えてしまいます。やさしめの問題で正確さを取り戻すほうが結果的に近道です。学年や目的に合わせた選び方は小学生ドリルの選び方|学年×目的で失敗しない3つの視点に、つまずいた単元まで戻す進め方は夏休みは”さかのぼり学習”のチャンスにまとめています。夏休みは、スピードを求められない期間に精度を立て直せる数少ない時期です。

よくある質問

Q. 何度言っても見直しをしません。
A. 「見直し」という言葉が抽象的すぎる可能性があります。「答えを問題文に入れてみて」のように、やることを一つの動作に限定して伝えると動きやすくなります。

Q. 学年が上がれば自然に減りますか?
A. 減る子もいますが、書き方や見直しの癖はそのまま残ることが多いと言われます。桁数が増える中学年以降のほうがミスが目立ちやすいため、早めに手順として身につけておくほうが安心です。

Q. 叱らずに指摘するにはどうすればいいですか?
A. 答案の正誤ではなく「どこで起きたか」に話題を絞るのがおすすめです。「ここ、写すときにずれたね」と場所の話にすると、人格の評価になりません。

③で触れた「字の大きさと余白」は、ノートを替えるだけで変わることがあります。ドット入り罫線のノートは行の中に等間隔の点が並んでいるので、桁をそろえて書く・途中式を縦に並べる、といった動作が自然に身につきます。

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まとめ

計算ミスは、性格ではなく手順と環境で減らせる部分が大きいものです。①見直しを動作に言いかえる ②途中式を消さない ③字の大きさと余白を見直す ④速さを求めない枠をつくる ⑤丸つけを本人に渡す。全部を一度にやる必要はありません。
まずは、次の一枚のプリントで「答えを問題文に戻す」だけ試してみてください。ミスの出方が変わったら、その子のミスは不注意ではなく、手順の問題だったということです。※お子さんの状況には個人差があります。長く続く困りごとは、学校や専門機関にも相談してみてください。

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