字が雑で読めないと言われたら|書き直させる・道具を変える・量を減らす、三つのやり方を低・中・高学年で比べる

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連絡帳や漢字ドリルを見て、思わず「これ、読める?」と言ってしまう。字が雑という悩みは、学年が上がって書く量が増える二学期にいちばん相談が増えると言われます。この記事では、家でできる手当てを書き直させる・道具を変える・量を減らすの三つに分け、同じ物差しで並べて比べます。

先に「雑」の中身を三つに分けます

ひとくちに雑と言っても、原因はだいたい三つに分かれます。ここを分けずに「ていねいに書きなさい」とだけ言うと、子どもの側は何を直せばいいのか分からないまま、書き直しの時間だけが増えていきます。

  1. 速さの問題:終わらせたい気持ちが先に立ち、後半だけ崩れる。前半と後半を見比べると分かります。
  2. 持ち方・姿勢の問題:鉛筆の持ち方が安定せず、線の止めやはらいが毎回ちがう。消しゴムをかけた跡が大きく広がりがちです。
  3. 量の問題:そもそも書く分量が本人の体力を超えている。宿題の最後の一枚だけ崩れるのがこの型です。

どれに当たるかで、効く手当てが変わります。前半と後半を見比べるだけなら一分で終わるので、今日の宿題からでも確かめられます。

やり方① その場で書き直させる

いちばん最初に思いつくやり方です。「ここだけ書き直そう」と一文字か二文字を指して、その場で直してもらいます。

効きやすい場面と、つまずきやすい点

速さが原因のときには効きます。急いで崩れた字は、落ち着いて書けば本人も書けるからです。一方で、持ち方が原因のときに書き直しだけを重ねると、同じ形をもう一度作るだけになり、時間のわりに変わりません。

メリット道具も費用もいりません。今日その場で始められます。
向かない人・注意直す範囲を決めずに全部やり直させると、宿題そのものが終わらなくなります。直すのは一行までにしておくと続けやすいと言われます。

声のかけ方そのものを整理したい場合は小学生の字が汚い・雑なのはなぜ?親の声かけと直し方のコツにまとめてあります。この記事は原因を三つに切り分けて、手当てを同じ物差しで比べるほうに寄せています。まちがいを直す場面での声のかけ方は、返ってきたテストを直さない子への手当てでも学年別に整理しています。

やり方② 道具のほうを変える

二つめは、本人ではなく道具を変えるやり方です。鉛筆の持ち方が安定しないなら、持つ位置を決めてくれる補助具を足す。線が曲がるなら、罫線の中に目印があるノートに替える。本人に努力を求めないぶん、しかる回数が減るのがこのやり方の長所です。

鉛筆の持ち方が安定しないとき

指を置く位置が毎回ちがうと、力の入れ方も毎回変わります。やわらかい素材のグリップを一つはめると、持つ場所が自然に決まります。数百円から試せるので、合わなければやめられるのも気楽なところです。

メリット「持ち方を直しなさい」と言い続けなくて済みます。
向かない人・注意合う形には個人差があります。学校で使えるかどうかも、先に確かめておくと安心です。
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やり方③ 書く量のほうを減らす

三つめは、その日に書く量を先に削るやり方です。漢字を十個書く宿題なら、十個すべてをていねいに書かせるのではなく、はじめの三個だけをていねいに書き、残りは通常どおりにする、といった線引きをします。

全部をていねいに書かせようとすると、最後のほうで必ず崩れます。崩れた状態で終わると、子ども自身の記憶にも「今日も雑だった」だけが残ります。逆に、はじめの数個がきれいに書けていれば、そこを見せて終われます。計算の場面で同じ考え方を使う方法は、計算ミスが多いときの対処にまとめてあります。

三つを同じ条件で並べる

物差しは三つです。今日から始められるか、親の手間がどれくらい増えるか、そして本人が自分で続けられるか。

やり方今日から始められるか親の手間本人が続けられるか
①書き直させる始められる毎回つきそう必要あり気分に左右されやすい
②道具を変える◎用意すれば始められる最初だけ意識しなくても続く
③量を減らす始められる毎回の線引きが必要続けやすい

読み方はこうなります。原因が速さなら①、持ち方なら②、体力なら③。どれか分からないときは、手間が最初だけで済む②から試すと、外れたときの損が小さくて済みます。

低・中・高学年で、効きやすい順番が変わります

低学年(一・二年生)

まだ手の力が育ちきっていない時期です。②の道具から入り、書き直しは一文字までにとどめるのが現実的です。きれいに書けた一文字を指さして終わる、という終わり方を作っておくと、翌日の抵抗が小さくなります。

中学年(三・四年生)

書く量が急に増える時期で、③が効きやすくなります。「はじめの三個はていねいに」と先に決めてから始めると、本人も配分を作れます。字の乱れを本人が気にし始める時期でもあるので、指摘ではなく相談の形にするほうが通りやすいと言われます。

高学年(五・六年生)

この時期は「読める字かどうか」を自分で判定させるほうが早くなります。書き終わったあとに自分で一行だけ読み返す、という手順を足します。書く場所そのものが集中に影響することもあるので、環境の側を見直す場合はリビング学習と学習机の選び方も併せてご覧ください。

ノートの罫線を変えるだけで済むこともあります

字の大きさがそろわないだけなら、罫線の中に目印のあるノートに替えるだけで落ち着くことがあります。線の中で字の頭とお尻をそろえる目安ができるためで、本人に何かを頑張らせる必要がありません。効果の出方には個人差がありますが、消耗品なので試しやすい部類です。

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消しゴムの消しやすさで書き直しの負担が変わることもあります。細かく消せるものについてはカドケシのレビューで触れています。

💡
「ていねいに書きなさい」は、実は指示ではなく感想です。どこを・何文字・どう直すかまで決めると、はじめて指示になります。

今日ひとつだけ変えるなら

今晩の宿題で、前半と後半の字を見比べてみてください。後半だけ崩れているなら速さ、最初から形が定まらないなら持ち方、最後の一枚だけ崩れるなら量です。原因が一つ見えれば、打つ手は三つのうちの一つに決まります。全部を一度に変えなくて大丈夫です。

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