十月に入ると、多くの学校で衣替えがあります。長袖を出して半袖をしまう、あの入れ替えです。うちではこの日を「学用品もまとめて見る日」と決めていて、衣類の箱を出すついでに、筆箱とノートと引き出しの中身を一度だけ全部出します。
学用品は、服とちがって外から見えません。芯が折れたままの鉛筆、あと数ページのノート、ふたの閉まらない筆箱は、本人が困っていても言い出さないまま学期末まで残ります。この記事では、衣替えの日に一緒に見ておきたいところを、年長・低学年・中学年・高学年に分けて整理します。合いそうなところだけ持ち帰ってください。
なぜ十月に見直すとちょうどいいのか
理由は三つあります。第一に、二学期は学期そのものが長いこと。四月に用意したものが、十月には半分近く減っています。第二に、書く量が増える時期であること。二学期は単元が進み、漢字もノートの行数も一年でいちばん増えます。第三に、日程の切れ目が他にないことです。次の区切りは冬休みなので、ここで一度見ないと、三か月近く足りないまま走ることになります。
衣替えに合わせるのは、単に覚えやすいからです。「思い立ったらやる」だと毎年ずれますが、衣類の入れ替えは学校の連絡で日付が決まるので、こちらが決めなくても年に二回かならず来ます。
衣替えの日に、一緒に出すもの
全部やろうとすると続かないので、出すのは三か所だけにしています。
1. 筆箱の中身
いったん机に全部出して、鉛筆の本数と長さ、消しゴムの大きさ、定規の欠け、赤鉛筆の残りを見ます。削れていない鉛筆が何本あるかは、学校での「困り」の量にそのまま比例していると感じます。短くなりすぎた鉛筆は、持ち方が崩れる原因にもなりやすいところです。
2. ノートの残りページ
教科ごとに、残りが何ページあるかを数えます。目安として、十月時点で残り十枚を切っている教科は、冬休みまでに必ず一冊足りなくなります。学校で指定の罫線がある場合は、その規格を控えておくと買い足しが一回で済みます。
3. 引き出しと道具箱
のり、はさみ、色鉛筆、クーピー。二学期後半は図工と生活科で出番が増えるので、乾いたのり、切れないはさみ、折れた色鉛筆をここで入れ替えます。使わないものを戻さないだけでも、引き出しは驚くほど広くなります。
年齢別に、見るところが変わります
年長(就学前)
まだ学用品はありませんが、秋は就学時健診の通知が届くころです。この時期は「道具をそろえる」より、鉛筆と紙に触れる回数を少し増やすくらいでちょうどいいと思います。持ち方が気になる場合も、直させるより先に、持ちやすい太さのものを渡してみるほうが本人の負担が軽いようです。
低学年(1〜2年)
いちばん入れ替えが要る学年です。鉛筆が短い、消しゴムが小さすぎる、下敷きが折れている——このあたりは本人からの申告がほとんど出ません。筆箱は毎日開けるものなので、週に一度でも親が中を見る習慣にしておくと、学期末のあわてが減ります。
中学年(3〜4年)
書く量が一段増え、ノートの消費が速くなります。漢字とローマ字、社会の調べ学習が重なるので、教科ごとに残ページを数えるのがいちばん効きます。また、この学年から本人の好みが強くなるので、買い足すものは一緒に決めたほうが結局は長く使われます。
高学年(5〜6年)
本人に任せる範囲を広げつつ、親は「規格」だけ見るのがよさそうです。シャープペンシルの可否、定規の目盛り、コンパスの状態など、学校の指定から外れていないかだけ確認します。中身を勝手に整理すると反発が出やすいので、出すところまでを一緒にやって、選ぶのは任せています。
買い足すなら、この順で
全部を一度に買う必要はありません。減りが速く、足りないと毎日困るものから順に足していくのが無駄がないと思います。まずはノートです。学校指定の罫線に合っていれば、まとめ買いしておくと年度末まで買い足しの手間がなくなります。
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次に、鉛筆まわりです。短くなった鉛筆を入れ替えるタイミングで、持ち方が崩れている様子があれば、グリップを一つ足してみる手もあります。矯正というより「持ちやすい太さに戻す」道具として考えると気が楽です。効果の出かたには個人差がありますので、嫌がるようなら無理に続けないでください。
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やらなくていいこと
三つあります。ひとつめは、全部を新品にそろえること。使いかけでも困っていないものは、そのままで問題ありません。ふたつめは、本人がいないときに片づけてしまうこと。どこに何があるか分からなくなって、かえって朝が遅くなります。みっつめは、この日に持ち物へ名前を書き直すところまで欲張ることです。出して数えるところで一度終わりにして、名前つけは別の日に回したほうが、翌年も続きます。
学用品の点検は、成績のための作業ではありません。「毎日使う道具が、ちゃんと使える状態か」を年に二回だけ確かめる、それだけの習慣です。


